こんにちは。
先日、神奈川建築コンクールの授賞式がありました。
横浜の山下公園のすぐ隣にある神奈川県民ホールで開催されました。
そうあることではないので楽しみましょうと建主のYさんご家族と久保田工務店の久保田さんと揃って参加いたしました。わたしはさらに妻と両親まで誘い、なんだかアットホームな一団で参加いたしました。他にそのような団体はいなかったかと思います。笑
神奈川県副知事のご挨拶で式は開始されました。住宅部門と一般部門の2部門あり、どのような建築が評価されているのかを楽しみながら見ておりました。
一つ一つの作品を説明するような時間はなかったのですが、普段あまり触れることのない住まいに対する考えの異なる人達の事例を目にし、そしてその設計者がどんな雰囲気、人柄なのかというような所を興味深く観察しておりました。
なんとなく服装に関しては設計者はみんな似たような傾向があるようでした。硬過ぎず、柔らか過ぎず、ジャケットで、だいたいノーネクタイ、黒系が多い。（私も。笑）
一方、住まいに対する考え方については、同じ住宅という分野ですが、その他の受賞作品は私とは異なる様相を呈しており、もっと概念的な要素が強いように見受けられました。語弊があるかもしれませんが、与えられた条件から文脈を読み取り、形にする過程が、もっとコンセプチュアルで建築的、発想や形に表現力がもとめられ、それをうまくまとめるという感じです。建築はそれでよいかもしれませんが、住宅はそれだけではおさまらないし、もっと大切なことが他にあるのではと内心思っております。人により考えは異なるものですね。
私は、住まいは人に寄り添う存在として、発想や形の表現力も大切ですが、人の気持ちに配慮するという視点が重要だと思っています。人にとって居心地よく、気持ちも落ち着く、長く居たい場所、そういう感情が自然と生まれる方が豊かだと思うのです。そういった事を含め、色々考えさせられる良き機会になりました。
第６５回神奈川建築コンクール住宅部門 茅ケ崎の住まい 優秀賞 受賞です！ありがとうございます！神奈川県のホームページにも記載されておりますので、ご覧ください。私の場合、写真も自分で撮影しているので、撮影者の所に名前が出ているのがうれしかったりします。
令和5年度年度入賞作品（第65回）住宅部門受賞作品 – 神奈川建築コンクール (pref.kanagawa.jp)
豊かさといえば、授賞式の数日前に、建主のＹさんのお誘いで「こどもたちのお店屋さん」をのぞきにご自宅に伺ったのですが、その光景がとても豊かでした。
天気も良く、街中は影に入ると寒かったりした日なのですが、とても暖かくて気持ちがいい！こんなにのびのび外でピクニック気分でいられる住まいってそうないですよね。大人たちが起伏に腰掛けたり、子供たちがはしゃいで走り回ったり、楽しい居場所がたくさん生み出されていました。
Yさんのご友人とお子様達がいらっしゃり、似顔絵を描いてもらいました！画伯の真剣なまなざしがとっても素敵でした！「似てる～～。」とたくさん言われました。そして人生相談にものっていただきまして、「どうしたらよいお客さんに巡り合えますかね。」と真剣な相談をした所、「自分がいい態度にしたら、お客さんもいいお客さんになると思います。だから自分が変われば、お客さんも変わる。このことを覚えておけばずっとず～～といいお客さんになると思います。」とめちゃくちゃ素敵なお手紙をいただきました！おっしゃる通りでございます。ありがとうございます！帰り際には、育てた小さなひょうたんやドライローゼルまでいただいてしまい、とても素敵で豊かな時間でした。
またその前日には、藤沢の住まいを訪れ、その後の様子を拝見させていただきました。DIYで行っている玄関アプローチのレンガ敷きがとても上手にできており、うれしくなりました。ちゃんと水糸を張ったそうです。素晴らしい！いい感じに外構工事は進んでいます。
室内でも素敵なコーナーができてきており、リビングの音楽コーナーやフランクロイドライトの照明の脇に置かれていたカボチャのオブジェ（本物）が素敵でした。すごいカボチャです！
またキッチンも生活感が出てきて、計画していたものがうまく使われているようでうれしかったです。やはりちょっとしたスペースが効果的ですね。素敵でした！
ここ数日の出来事ですが、どれも印象に残る場面が多く、心がうれしくなる時間でした。色々な豊かさがあるかと思いますが、記憶に残るシーンというのも豊かさを感じられることが多く、振り返ると良き思い出になります。糧にしてさらに高みを目指して頑張りたいと思います！